↑は同じパッケージの表と裏です。
「pH試験紙」を入手したので、早速小雪のオシッコを調べてみました。
おトイレでしゃがんでいるところに素早く&驚かさないように近付き
スプーンをオシリの下に差し入れて新鮮なオシッコをほんの少量採取。
そして採取したオシッコにpH試験紙を浸してみると…
pH5.0~8.0まで測定できる試験紙の色は一瞬にして
pH8.0を振り切っているのでは?とも思われる見事な緑色に… _| ̄|○
でもまだ落ち込むのは早すぎる様です。
正常な尿のpHは常に上下していて、1日1回でも弱酸性の尿が出れば
膀胱の中にあるストラバイト結晶は溶けてしまうそうです。
なので、たった一度のpH検査で尿がアルカリ性だったからと言って
それが全てでは無いという事なのです。
実際、血尿が確認された頃には尿中の微細な結晶で
キラキラ輝いて見えた小雪のオシッコ玉は
現在殆どそのキラキラが確認できないくらいになっています。
小雪に膀胱炎様の症状が見られるようになってから
尿中の結晶や猫の膀胱炎について色々情報収集していますが
獣医さんによっても、また同じような症状を経験している
猫飼いさんによっても見解や対処方法に大きな違いがある様です。
その中で概ね共通するのは、尿がアルカリ性に傾いた状態が続く事で出来る
ストラバイト結晶であれば尿を弱酸性にする事で溶解すると言う事。
では弱酸性の尿を出すにはどうしたらよいのか?
ここに見解の相違が現れてくるように思います。
ネットで「尿のpH検査にはこれが最適」というのを見て
↑のpH試験紙を入手してから「で、猫の尿の正常なpH値って?」と
「オイオイ、順番が逆だろ!」 なshimejiだったのですが
それを調べていてヒットした「ストラバイトSOS」というサイトの
獣医師・中島健次先生が、尿結晶について大変詳しく考察されていて
一般的な説についてこれまでshimejiが疑問に思っていた事が
かなりストンと腑に落ちる形で理解できました。
正確な内容を知りたい方はぜひ当該サイトをご覧頂きたいのですが
(かなりのボリュームです。ちゃんと隅から隅まで読まないと×)
・pHは常に上下しているので週一回、月一回の尿検査には殆ど意味が無い。
・尿と一緒に排泄される極微小な結晶はそれ程心配する必要は無い。
・過度に療法食を食べさせ過ぎると別の病気になる可能性がある。
・適度な運動や緊張、食事内容で尿を弱酸性にする事ができる。
といった事が書かれています。
獣医師の中には、無意味な尿検査に定期的に通わせたり
高額な療法食以外は一生・一切食べさせてはいけないといって
フードの販売に傾注する方もいらっしゃると聞きます。
また、獣医学の知識の無い飼い主が自己判断で
メチオニン等を与えているのもどうかと思います。
掛かりつけのF動物病院では、今回の小雪の膀胱炎様の症状に対し
尿中に結晶は確認されるものの、尿道閉塞を起こすような
危険な状態では無いという事で経過観察となり
血尿には細菌性の膀胱炎である可能性から
抗生剤を処方してもらいましたが
不勉強なshimejiは当初、ストラバイト結晶について
もっと積極的に治療してくれれば良いのにと感じていました。
でも今は、悪戯に飼い主の心配を煽って
安易に高額な療法食を薦めたりしないI先生に
これまで以上に信頼感が増しています。
ついでなので、猫達の健康管理の為になるべく4匹全員の
オシッコのpH検査をしようと思っているのですが
実は小雪の一回目の検査以来、まだ一度も成功していません… _| ̄|○
初めての採尿が難無く成功したのはどうやら奇跡だったようです。
思えば猫達がオシッコに行く時に手を挙げて
「ハイ! 只今からオシッコに行きま~す!」と教えてくれる訳も無く
砂を掻く音に駆けつけるも既にオシッコ済みばかり。
これはちょっとコツを掴むのに時間がかかりそうです…
これは蛇足なのですが猫達のついでに検査結果の読み取りの練習にと
13日の夕方以降、自分自身の尿を4度に渡って検査してみました。
16:00(pH6.6・弱酸性) 19:00(pH8.0・アルカリ性)
20:45(pH6.6・弱酸性) 翌日00:10(pH5.2・酸性)
このたった4度の採尿でも、著しくpHに変化があるのが良く解りました。
やはり一定期間継続しない尿検査はあまり意味が無い様です。
小雪の血尿も治まっている様なので、今後は尿結晶予防の為に
運動不足の猫達ともっと積極的に遊んで運動させたり
市販のフードにプラスして一時的に尿を酸性化させやすいものを
食べさせたりと自分なりに色々やってみようと思います。
そしてもっと尿検査を頻繁に出来るように修行せねば…。
今、記事を書くのに手間取っているうちに小雪がおトイレに!
2度目の採尿に成功しました! 14日 01:35 pH8.0… _| ̄|○
(1度目は 12日 23:15 pH8.0)
なんとか朝のオシッコを調べたいな~
< 参 考 >
(当該ページ一番下の20号 pH5.0~8.0)
尿検査、蛋白、血尿を常時抱える私にとって、
試験紙はとても大切です。
試験紙はお高いので、縦に半分に切ってお徳感を出したりして
継続しています。
一瞬にして色が変わるのを見るとガクーッとしますよね。
投稿情報: chiko | 2009-12-14 12:45
■chikoさん
そっか~、chikoさんも尿検査が欠かせないのですね。
確かに色の変化さえ確認できれば良いのですから
縦半分に切って使うのもアリかもしれません^^
そうすれば倍の回数検査できますね~
小雪は現在まで3回尿を採取出来たのですが
3回ともことごとくサーッと鮮やかな緑に… _| ̄|○
たった3回で一喜一憂しても仕方が無いと
理屈では解っているのですが
早く1度で良いから緑以外の色を見たいです~
投稿情報: shimeji | 2009-12-14 13:50
Dr.中島健次(獣医師)です。私のHP「ストラバイトSOS」をご紹介くださいまして誠にありがとうございました。心より篤く御礼申し上げます。さっそく私のgooブログに、見るからに美しい小雪さんの写真を冒頭に掲げて、貴信と貴ブログを紹介させていただきました。
なお、大手化学メーカーが市販しているpH試験紙は、獣医師や衛生検査技師など専門技術者向けのものです。素人さんに売っていないのは、急速に乾燥してアッと言う間に退色してしまので扱い切れないからです。
その欠点を熟知している獣医師の私が急速乾燥の欠点を解消しました。そのアイデアは世界最初の独自の発明であると日本の特許庁が認定し、特許にしてくれました。プロじゃなければ使いこなせない厄介なpH試験紙に、化学検査に素人の飼い主さんたちが振り回されてはなりますまい。安物買いの銭失いになりかねません。どうぞ、「特許pHスティック」の便利さをお試し願います。敬具
投稿情報: Dr.中島健次 | 2009-12-14 15:02
■中島先生
直々のコメントありがとうございます
小雪の膀胱炎様症状と尿中のストラバイト結晶の対処法を求めて
中島先生のサイトにたどり着いたのは幸運でした。
今回は既に市販のpH試験紙を1ケース購入してしまいましたが
猫達の尿さえ採取できれば家の中で済む検査そのものは容易でした。
でも先生が考案されたpHスティックの方が
放尿中に直接オシリの下に差し入れる事が出来るので
不慣れな方にも簡単に尿検査が出来ると思います。
これから尿検査をしたいと思われる方には迷わずお勧めしたいですね^^
投稿情報: shimeji | 2009-12-14 16:20
うわ 先生ご本人が。
shimejiさんすごいです 熱意と緻密さが。
ご自身の尿で!
自分なりにいろいろ調べていたつもりが
浅い流し読みだったり心情的な意見に左右されたり
全然だめだなと痛感します。このサイトも初でした。
とはいえ本当にボリューム大でまだ読みきれていないのですが。
うちは
我が家に引き取る以前に、結石で閉鎖しかかり入院歴あり・療法食が必要
という猫が療法食っ子で。
尿路疾患は初めてで、やはり「体質」(しかも親子みんな体質)と言われ
石が遺伝の体質なんて?
今後も療法食だけを? 売ることも目的かしら?
などと疑問を抱いたまではいったのですが
半端な自己判断で
良質なフード、運動、お水、あとなるべくストレスのないように・・・
など試み
良い感じに見え尿検査もせず安心していたら
療法食をやめて約半年後、ある日突然排尿困難をうったえ苦しむ猫を初めて見て
療法食をやめた私のせいだ、獣医さんを疑った私のせいだと、、、大落ち込み。
その後もさらに一度結石による膀胱炎様になり
その時の経過から
♂だし怖いしと、すっかり療法食だのみになっておりました。
今度はちゃんと読破してまた考え直してみよう思います。
長かった^^; すみません。
投稿情報: muumuu | 2009-12-16 15:08
■muumuuさん
長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございます^^
>良質なフード・運動・お水・ストレスの無い生活…
そこまで考えていらしたなら及第点なのでは。
上記サイトの中島先生の考察によれば
あまりにも緊張が無さ過ぎる生活も尿をアルカリ性にしやすいそうなので
適度な緊張はあった方が良い様ですね~
でもオモチャ等を使ってしっかり遊んであげれば
狩猟本能が刺激されて適度な緊張がもたらされるのではと思っています。
あまりにも安易に「結石が出来やすい体質」と言う言葉を使って
とにかく何が何でも療法食というのはいかがなものかと思いますが
やはり個々の性格の違いによる運動量や緊張度の違い
代謝機能の差等もゼロでは無いと思いますから
shimejiは必要であれば療法食を与える事もアリだと思います。
ただ、症状が治まったのにずっと与え続ける事は
蓚酸カルシウムの結石を作る原因にもなりかねないようですから
気を付けないといけないですね。
普段から何度もトイレに行っていないか
尿中のキラキラが多過ぎやしないか等々猫達の様子を
注意深く観察してあげるようにしたいですね。
そしていち早く異常に気付いて対処してあげたいです。
でも万が一変化を見落としてしまって
すでに尿路閉塞になっているような状態ならば
迅速に獣医さんに治療してもらう必要があります。
尿路閉塞は命に関わりますからね…
下部尿路疾患に関わらず、どんな病気でもその治療方法は日進月歩で
獣医さんや飼い主さんによって色々な対処方法があって
私達はどうして良いのか迷ってしまいますが
その中から自分自身の責任で取捨選択してゆくしか無いと思っています。
今後も可愛い家族の為に、色々情報交換しながら
良い環境を整えてあげたいですね^^
投稿情報: shimeji | 2009-12-16 18:29