横浜開港祭を楽しんだ帰り道、晩御飯の買い物をしようと
もと職場のガーデンセンターが入ったショッピングモールに立ち寄りました。
3階にある自走式立体駐車場に車を止めて買い物を済ませ
さて帰ろうと車に乗り込もうとした時、夫が「車の下に猫がいる!」と…
驚いて車の下を覗いてみると確かに小柄な白い猫が
人懐こそうな瞳でこちらを見上げながら可愛らしい声で鳴いています。
が、ここは大型ショッピングモールの3階にある駐車場。
ひっきりなしに車が行き交うこんな場所にいたら
いつ轢かれてもおかしくありません。
見れば首輪もしている6ヶ月くらいのまだ仔猫と言ってよいくらいの子で
私の目には必死に保護を求めているように見えました。
ショッピングモールの中には動物病院もあるので
もしかしたら来店客の猫が逃げ出したのかもしれないと
夫がお店の人に声を掛けに行ったものの
動物病院、ペット生体コーナー、ペット用品売り場、サービスカウンター
どこへ声を掛けても「そんな話は聞いていないしうちに言われても…」という態度。
最終的に防災管理室というところから警備員の男性が来てはくれたものの
第一声が「俺、猫嫌いなんだよね… 行けって言われたから来たけど」
そのうち、ショッピングカート等を集めて回送したりしている係りの
年配の男性が通りかかって言う事には
「その猫はここ4~5日前から見掛けるんだけど
1階に捨てに行ってもまた戻ってきちゃうんだよね~」
…もう何をかいわんやです。
そのうち「とりあえず捕まえて捨ててきますよ…」と件の警備員が
いきなりふん捕まえようと(まさにふん捕まえるという表現がピッタリ)したので
「仔猫が怯えるからやめて下さい!」と止めて
防災管理室の責任者という人に電話に出てもらって
保護して飼い主を探せないかと話しましたが
「こちらは保健所に連絡するしか無い」という血も涙も無い回答。
これはもう自分で保護するしかないと思い夫にも了解を得ましたが
なにせ買い物に寄っただけなので、キャリーバッグも無ければ
とりあえず安心させる為に食べさせるカリカリもありません。
が、裸で抱いて車に乗せて帰るのは二次災害の危険を伴うので避けるべき。
夫が自分が家に戻ってキャリーバッグを取って来ようかと言ってくれたのですが
そこはもと自分の勤め先、親しくしていたスタッフも沢山居るので
ちょっと相談してくると夫に仔猫をお願いして売り場に向かいました。
ペット用品コーナー担当のスタッフで親しくしていた人を
丁度見つける事が出来たのですが
残念ながら日用品の担当に変わってしまっていました。
が、事情を説明すると
「今のペット用品担当が自分の後輩だからお願いしてあげるよ!」と
内線で連絡を取ってくれ、二人してあれよあれよという間に壊れて処分する予定の
キャリーバックやら凹んでしまって売り物にならない猫缶やら
袋が破れて返品処理済現地処分のカリカリやらを用意してくれました。
お陰様で無事仔猫を保護して自宅に連れ帰る事ができたのですが
いきなり我が家の猫達の中に放り込む訳にも行かず
外猫のボランティアをしている友人に協力を依頼すると
これまたボランティアさん同士のネットワークを駆使して
もう夜の9時も回った時間だというのにものの1時間くらいのうちに
ケージを貸してくれる人と蚤取りの薬を譲ってくれる人を手配してくれました。
そんなこんなでその日の晩には一時預かりをする準備が整い
我が家の猫達とは廊下とダイニングを繋ぐ扉で隔離したのですが
淋しがって大きな声で鳴き続けるので、私が一晩廊下で一緒に寝て過ごしました。
そして昨日(6月4日)には我が家の猫達がかかりつけの動物病院で
健康診断・各種検査をしてもらい、幸いどこにも悪いところはありませんでした。
ずっと車の下に潜っていたので頭や耳が真っ黒に煤けていましたが
丁寧に拭いてあげたところ、真っ白な体に青い目の大変な美人さんです^^
まだちょっぴり薄汚れていますが、ここでやっと写真をお披露目w
そしてワタクシ、この3日ですっかり情が移ってしまい
幸いにも我が家の3にゃんはとても優しく見守ってくれているようなので
もうこのままうちの子にしてしまう事にしました。
命名 「 小 雪 」
発見した時に付けていた首輪と思われたものは太いゴム紐の様なもので
古くて汚れていますが、どうやらファイテンのスポーツブレスの様。
もし大切に飼っていた子がお店で逃げ出したのだとしたら
見かけたら知らせて下さいと申し出ないのはおかしいし
キャリーバッグも使わずに逃がすような、いい加減な飼い方をしていたのであれば
そんな飼い主には任せておけないとも思います。
今回縁があって小雪を我が家に迎えることになりましたが
色々な人に助けられ、人との繋がりの大切さを強く感じた出来事でもありました。
また、「連れ帰っていいかと聞かれた時からその覚悟でOKしたんだよ」と
言ってくれた夫にもその優しい広い心に感謝です。
大変長い記事を最後まで読んで下さってありがとうございました。<(_ _)>
最近のコメント